第2回コラム『イギリスのソーシャルレンディング事情』

しばらく時間があきましたが、今回はイギリスのソーシャルレンディング事情についてお話したいと思います。

日本の経済力もさることながら、イギリスのそれもかなり力強いものがあります。私が留学していた頃の銀行の定期預金金利は5-6%もありました。現在の日本のソーシャルレンディング並みの利息ですね。しかも銀行ですから元本保証付きです。

イギリスには日本のような高金利ローン(消費者金融など)は存在せず、銀行も色々あるのですが、基本的には日本同様に審査は厳しく、簡単にお金は借りられません。こうした下地があって、ソーシャルレンディング(イギリスではP2Pと言います)がどこよりも先に発達したという見方が一般的だと思います。

ソーシャルレンディング会社もバラエティーに富む様々な案件を取り扱い、投資家は楽しみながらその内容を精査することも出来、私も「こんな案件、成立するのかな?」というものにも投資したことがありました。

世界一のフィッシュアンドチップス(白身魚のフライとフライドポテトのセット、イギリス人のソウルフード!?)チェーン店を作り、それを世界中に広める…、配当は現金とフィッシュアンドチップスの無料券!!!こんな感じの楽しい案件でした。

結果、この企業が世界一となったか否かは分かりませんが、毎月の配当と共に無料券がきちんと配られました。投資期間は半年ほどで、うち2回は無料で英国魂フードを食べに行くことが出来ました。ふところだけでなく、お腹も満たしてくれる、文字通り、美味しい案件でした。

世界に先んじてソーシャルレンディングがイギリス社会に浸透した背景には、契約内容の透明性が高い点、また移民が多いお国柄もあって、案件の面白さとそれに乗ってみようとする、ある種の無謀な英国人のチャレンジ精神などなど、様々なファクターがありましょうが、その大きな基盤になっているのは「情報の妥当性」とそれを隠さない「情報の透明性」があるように思います。スッキリ、さわやか、明朗会計!そんな事業者がイギリスには多いのです!

そしてこれを裏打ちするのが、なんと英国政府!リーマンショック後の経済が少しでも発展するよう、国をあげて、政府がソーシャルレンディングをサポートする土台が出来上がっている点が非常に大きいと感じます。投資家にイタイ思いをさせないように、政府も出来る限りのサポートを行ってきた十数年の歴史があり、数年前にはソーシャルレンディングの税率を、ある金額まで非課税にしたのですから、その本気度は相当なものです。

仮に日本で約20%の源泉徴収が0%になったら、多くの投資家がソーシャルレンディングに興味を抱くことは容易に想像がつくように、イギリスでも大勢がこの機を逃すなと投資を行いました。そして実際に多くが高配当とプラスアルファに満足しているのです。私の友人は5歳から投資を学んでいますが(イギリスではこういう人は決して珍しくない)、「最も低リスクな投資の1つ」と認識したのがソーシャルレンディングだと明言しています。

日本よりもはるかに民主主義的な風を感じる島国イギリス。自由と責任はいつも背中合わせですが、そこで花咲いたソーシャルレンディングの種は自由を愛する国民気質に後押しされて、今日も明日も、どんどんと広がり成長していくことでしょう。

さて次回は、民族的な部落にもソーシャルレンディングの息吹が芽生えている!?アメリカ最後の州であるアラスカでの一風かわったソーシャルレンディング事情をおおくりします!ご期待ください!

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